2025.10.20小麦 水田転換×排水対策#①

小麦の作付けの為、水田転換が引き続き進行中です。
土壌改良材散布、除草剤散布、堆肥散布に続いて、排水対策をしています。

小麦は湿害に弱いので圃場に額縁明渠を掘って、土壌を乾かしていきます。
画像はグーグルマップより昨年度の麦刈後の様子です。
溝堀は基本的にスガノのリバーシブル溝堀機D25CAを使うので、コールタ・刃先・はつ土板が入るようにバックホーで口開けをしていきます。
まずは圃場の外周をD25CAで掘って水尻とつなぎます。この溝は小麦刈取後に作付けする大豆でもそのまま使用するのでとても重要です。
自動操舵を使用して、なるべく同じガイドラインで掘っていきます。同じ基準線を使うことで後の中溝堀、播種前ロータリ、播種がとても楽になります。
外周の溝堀をしてから、10m60cmピッチで中溝も掘るのでニプロのOM312で3mほど口開けして外周とつながる様にしておきます。
OMだと速度が出せないので口開けだけして、スガノのD25CAで中溝を掘ります。
以前は二人一組で測って旗をたて、口開けをバックホーで行っていましたが、自動操舵の導入でワンオペでできるようになり作業性が向上しました。

どれくらい生産性向上したかというと、転作は毎年30haとして
①旗立て/撤去:2人×3日=6人工 ②バックホー口開け:1人×2日=2人工 合計8人工
これが、SL55の自動操舵でOMを使うことで
1人×2日=2人工
つまり1/4の労力で作業が行えるようになりました。

いわゆるスマート農業やICT化でどれくらい工数削減ができているのか計算していませんが、ひとつの工程をとってもこれだけの効果があり、全体で考えるとかなりの工数削減ができています。
飛島村は作業環境がめぐまれているので機械コストがかかってもそれによる人件費の削減と時間・体力・精神的な余裕が生まれる点と導入メリットがすごく大きいです。
中溝を掘る前にサブソイラで弾丸暗渠を施工していきますが、雨が多く圃場が緩くなってしまったのでまだ作業できずにストップしています。
弾丸暗渠は排水の通り道で水平がとても大切なので、FJDのRTKレベラーをサブソイラに取り付けて機械でどれくらいコントロールしてくれるか試してみます。うまくいくといいのですが、その様子はまた後日アップします。


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